悠久の時・三輪餅田遺跡

3/25の新聞に「三輪餅田遺跡・弥生期の管玉工房か…石鋸や砥石発見」てあり、
3/3に「管玉 試作品?出土」の記事があり、この続報です。
正直、考古学にあまり興味はないのですが
「三輪餅田遺跡」が母校の小学校付近にあるって事でウロウロしてきました。

過去、小学校の体育館・校舎・プールの
改修及び建築に伴なう4次の調査があって
今回は学校横の市道拡幅工事に伴なう
調査での出土です。
残念ながらブルーシートがかけられていて
遺跡は見ることは出来ませんでした。


それで出土品の展示されている「三田ふるさと学習館」

展示は廊下の一角のショーケースにちょこっとと寂しかったですが
考古学が専門という職員のお姉さんが詳しく説明してくださいました。
以前から弥生時代の稲穂を摘む「石包丁」を作る工房が
あたのはわかっていたそうですが

今回の調査で「管玉(くだたま)」の未完成品や
それを作る工具(砥石・石鋸・石針)などが出土し


「管玉」を作る工房があった事も確認されたそうです。
管玉の原料・碧玉(へきぎょく)は石川県、工具の石鋸の原料は徳島県
2000年前なのに交易の広さに感心しました。
なのより、実物の管玉・石鋸や石針や砥石を見ながらお姉さんの、
「これは〇〇して××したんですよ」
なんて説明を聞くと2000年前の物とは思えず不思議な感覚になり、
「あの溝にあてて管玉を整形して仕上げたんですよ」
なんて砥石の側面の溝の説明では、仕事をしている職人の姿が思い浮かびました。
お姉さんは、
「教科書での歴史は面白くないけれど、こうして実物を見ながら
2000年前の生活などを考えるととても面白いし興味が湧いてくると思うんですね。
それが自分たちが暮らしている所の事だったら特にだと思うんです。
“もしかした、私の先祖が管玉を作っていたかもしれない”
なんて考えると面白いじゃないですか。
だから、展示は少ないですが少しでも多く地元の方に見に来ていただきたいんですよ」
と説明の最後に熱く語られました。
このお姉さんの話を聞いて、悠久の彼方の生活を今に想う面白さを知りました。
お姉さん、ありがとうどざいました。
《遺物の展示は、4月11日まで三田ふるさと学習館です》