被災地からの叫び!

私の知人に届いた宮城県多賀城市で被災されたお父様から息子(海外在住)への切実な叫びです。
手を差し伸べられない息子さんがどこか公的機関にメッセージが届き、
お父様、のみならずこのような方々に救助・援助されればと知人に届いたメールです。
少しでもお力になれればと転載いたします。


〜息子へのメール〜


是非お願いしたいことがあります。
今朝早く、被災している父親からメールが届きました。
以下は原文ママです。


「ご心配かけています。四日目の朝を迎えました。天気晴れ、とても寒い。昨夜一晩ラジオを聞いていて思ったこと。どの県で何人亡くなったとか、どこどこで何人救助を待っているとか、避難所で30万人生活しているとか、そんなのばかり。実際には避難所より自宅の方がまだいい、と自宅にいる人の方がはるかにおおい。人命救助最優先はもちろん大事。しかしこのままでは二次災害になる。政府に頼らず民間でできることはあるはず。コンビニ、スーパーにはなにもない。ガソリンスタンドにはガソリンや灯油はない。薬もない。無料で配給しろとは言っていない。生活に必要なものを店舗にとどくようにしてほしい。訴えるしゅだんがないので、皆さんに頼みたい。近くのテレビ局、ラジオ、新聞、インターネット、NHKが一番いい。我々まで救助の手は回っていない。総理が直接ラジオで励ましてくれたら元気が出る、天皇なら最もいい。人命救助は最優先、不謹慎なことを言っていない。頼む。我が家変わりなし、みんなでがんばっています。乱暴な言葉でごめんなさい。

という内容です。
状況を私の推測も含めて補足します。
私の実家のある場所は多賀城市の中では比較的内陸にあり、津波の直接的な被害(家屋倒壊など)は出ていないようです。(ただし、実家から数百メートルのところは出ています。)
ですから、私の実家の近所人たちは皆、自分の家にいます。そして多賀城市仙台に限らず、そうしている人の数は膨大です。
グーグルなどでも確認できるのですが、避難所としてすぐ近くの学校や公民館が指定されています。
ところが、そこに住民が避難しているかというと、実際はしておらず、自宅にいます。


現時点での話しになりますが、現在給水や食糧支援が入っていると報道されているのは、家屋をなくした人々が非難している避難所です。
従って、当然ですが、避難民のいない避難所にはそういった援助が入っていません。
つまり、避難所ではなく自宅待機で救助を待っている多くの人々に救援物資が届いておらず、届くという希望が持てずにいるようなのです。
実家には近所の親戚筋を含め10名ほどが居りますが、備蓄していた食糧も明日まで持つかどうか、だそうです。


移動手段となる車さえあれば、どこかで支援物資を受け取ることができるのでしょうが、ガソリンがないため、また余震も続いているため動けずにいます。
東北の3月はまだまだ寒いです。
灯油ストーブがない人、または灯油がきれた人の多くは、災害直後から寝床として車を利用し、エンジンをかけ暖をとっていたそうです。
すなわち、もう移動できるだけのガソリンも残っていません。


行くこともできない、来るものもない、そういう状況がますます父だけでなく、おそらく多くの被災者の心をむしばんでいるのだと思います。
私の東北以外の親戚は、新聞社に持ち込んだり、知人の議員に直接伝えようとしたりしているようです。
そしておそらく全員が、その声を伝えることの困難さを感じながら、それでもなお「自分に出来ること」としてやってくれているのだと思います。
私も出来る限りのことをしたいと思います。
この父からのメールを、ホームページやミクシーなどで流して、
希望はかすかですが、何かのきっかけにつなげるのを手伝っていただけないでしょうか。
もちろん、逆に非難される意見が出てくることも承知です。
どうかよろしくお願いします。

〜以上〜